みなさんこんにちは。キャラセツ編集部の蒲田です。
今回の記事では、クロロ対ヒソカ戦に隠された謎について考察していくわ。
ちょっとディープなファン向けになるかもね。
クロロ対ヒソカ戦を分かりやすく解説してる記事はこちらよ。

この戦いに関する謎や考察を知ることでさらに深く「クロロ対ヒソカ戦」を楽しむことができるからこの記事も合わせて読んでみてね。
クロロVSヒソカの戦いに隠された謎
まずは、クロロとヒソカの戦いに隠された謎や考察要素を簡単にまとめたわ。
- 喋りすぎなクロロ
- 戦闘が始まる際のクロロの憂いげな表情と「それでもやるか?」というセリフ
- サンアンドムーンの持ち主である流星街の長老について(会場にいた?)
- 突然消えたシャルナークのアンテナ
- 多すぎる観客のコピー(コルトピが協力していた?)
- マチの「今度から戦う場所と相手はちゃんと選ぶことだね」というセリフ
- 旅団メンバーを1人ずつ殺す事に決めたのに、マチはその場で殺さなかったヒソカ
- シャルナークとコルトピを殺した後のヒソカの「あと10人」というセリフ
こんな感じ。
まずは、比較的整合性がとれている、クロロVSヒソカの共闘説について解説していくわ。
クロロVSヒソカ戦の共闘説とは?
まずこの2人の戦いは単純なタイマン勝負じゃなかったと考察されているの。つまり、幻影旅団のメンバーがクロロに協力していたんじゃないか?って話ね。
そうなる根拠をいくつか上げていくわ。
共闘説の根拠1. クロロは勝てる戦いしかしない
まず第一にクロロは戦うことが快楽のヒソカと違って「勝てる戦いしかしないタイプ」なのね。
実際に試合前にもヒソカに対して「自分は確実に勝てる条件が揃うまで待つ」と語っているわ。この戦いに関して言えば、戦いの日時と環境を決めたのもクロロ。
かなり自分に有利な状況をクロロは作り上げたの。

それにしてもクロロって能力のことペラペラ喋りすぎよね。

蒲田的にはそれが「クロロが1人で戦っているもの」と認識させるミスリードなんじゃないかと思ってるのよね。

どゆこと?

クロロが2人の能力を奪ったことにより「シャルナークとコルトピには戦闘力が全くない」とヒソカに思わせようとしてたんじゃないかってこと。こうなると「共闘説」はヒソカの頭から消えるよね。
この戦いでは、クロロがサンアンドムーンの能力をミスリードすることによって戦況が大きく傾くんだけど、戦いの前の丁寧すぎる能力説明と実演も「クロロはこれらの能力を一人で使いこなすもの」と思い込ますための布石だったんじゃないかしら?

では、クロロがすべての能力をもっていたのかすら怪しいな。

まぁさすがにぶっ飛びすぎかもしれないけど「そもそも団長は二人から能力を借りていなかった」というのも考えられるね。クロロがヒソカの目の前で見せたギャラリーフェイクは似た別の能力だったとかね。
共闘説の根拠2. シャルナークの突然消えたアンテナ
クロロは序盤、シャルナークから借りた(?)ブラックボイスの能力を使い観客を操作してクロロに攻撃を仕掛けるの。
ここでヒソカは「アンテナがいつのまにか回収されてる」ことに気がつきます。
ヒソカは釣り糸でも結んでおいて回収したのか? と予想しますが、
こんなハイレベルなバトルで突然釣り糸……?
ここずっと引っかかってるのはアタシだけ?
だってアンテナに釣り糸付いていたら流石にヒソカも気づくだろうし、糸辿ってクロロの位置がバレバレになる可能性だってあるのよ。

まぁ確かに。僕は糸ってワードでマチを想像したけどね。

そうよね!マチの念糸って可能性はあるね。念の技術である「隠」で糸は隠せるからね。

幻影旅団は「凝」を怠りがちだし。

共闘説の根拠3. コルトピが協力した? 多すぎる観客のコピー人形
クロロの基本の戦術は、コルトピから借りた(?)ギャラリーフェイクで観客のコピーを作成しオーダースタンプという操作系の能力で観客コピーを操作するというもの。
ヒソカにバレないようにこの作業をこなすのはなかなか大変だよね。
しかもサンアンドムーンの刻印を押す作業が間に入ると分かった後は、コピーを作れるのはせいぜい20〜30体ほどだろうと予想します。
なんだけど実際は、
ヒソカの予想の約7倍。200体を超える観客のコピーが作られていたの。
200体のコピーを作るためには、
- ギャラリーフェイクでコピー作成
- サンアンドムーンの刻印を押す
- オーダースタンプを押す
という作業が必要なの。
しかもサンアンドムーンの爆発力を高めるためには、3〜5秒刻印を押し続ける必要があるとクロロは説明してる。(それすらミスリードなんじゃないかと思えてくるね)
サンアンドムーンの刻印が仮に3秒かかると考えても単純計算で10分。さらに、ギャラリーフェイクとオーダースタンプを使う時間と、ヒソカへの直接攻撃する時間も加味すると、相当時間がかかることがわかるはずよ。
となると、ギャラリーフェイクは能力説明後にコルトピに返却し、「コルトピがせっせとコピーだけ作り続けていた」という考察もおかしくはないよね。

3つの作業のうち一つでも減らせるとクロロは非常に助かるだろうな。30体程度ではヒソカも対応してくるだろうし。

マチ、コルトピの共闘。あとシャルナークだけだ。

共闘説の根拠4. シャルナークに声で指示をだすクロロ
このシーンにも謎が残るの。
「そこでいいしゃがめ」とシャルナークのブラックボイスを使って観客のコピーに指示をだしている。……のだけれど、
シャルナークの過去の戦闘シーンを見る限り、声で対象を操作してるシーンって無いんだよね。
クロロは電話でシャルナークに指示し、シャルナークが携帯を使って代わりに操作してたんじゃないかしら?

そう言われると、クロロの持っている携帯がシャルナークのものとは違う、気がする。
共闘説の根拠5. 戦い後のマチのセリフが意味深
結局ヒソカはクロロに負けてしまうのね。
死ぬ間際に自分にかけた死後強まる念の効果で、セルフ心肺蘇生を行い復活するけど、
蘇生後にマチから「戦う相手と場所はちゃんと選ぶことだね」と注意されるの。
それを聞いたヒソカの全てを悟ったかのような表情。

これ、ヒソカさんキレてるよね? ガチギレだよね?

ここで旅団の共闘を悟ったヒソカは、旅団メンバーを殺していくことにするんだよね。ヒソカがせっかくクロロの除念師探してあげたのにね。

マチの言う「戦う場所」というのはどういうことだ?

この2人の戦いは「天空闘技場」で行われたの。天空闘技場はコピー人形用のギャラリーがたくさんいて、潜伏しやすい。何より、ギャラリーがヒソカのことを知っているのよ。そうじゃないと、クロロの作戦は成立しないからね。
仮に、共闘していないとしても「釣り糸」や「多すぎるコピー」に加え「絵だけでは何とも判断しにくい携帯を握る手と音声による操作」など、この戦いは考察要素が多すぎるのよ。
死亡の確認に来たのも、共闘が疑われる「シャルナーク」と「コルトピ」と「マチ」の3人だし。
真相はわからないけど、ファンがあれこれ考察をめぐらせてる時点で「冨樫先生の勝ち」なんだよね。全ては冨樫先生の思惑通りで、このファンがいろいろ考察する一連の流れも予想してたんじゃないかしら?
なんの為に?
道中楽しみたいだけだからさ。

ハンター冨樫! 万歳!!
クロロ対ヒソカ戦に残る謎
クロロが旅団のメンバーと協力していたんじゃないかという考察はある程度根拠があるし、信憑性も高い。冨樫先生も匂わしにきてる節もあるしね。
そのほか、クロロ対ヒソカ戦に付随する謎もキャラセツなりに考察していこう。
サンアンドムーンの持ち主である流星街の長老について
ネットでは「流星街の長老は生きているんではないか?」という考察もあって、サンアンドムーンの刻印は長老が押していたんではないかって説もあるの。
観客席の中に、流星街の長老らしき人物がいるっていうのよ。その問題となっているシーンがこちらだ。



……うむ。なかなか絶妙だな。

似てるっちゃ似てるけど、こじつけ感は否めないわね。
わざわざこんなシーンに紛らわしい服きた観客が描かれてる事は謎だけど、そもそも流星街の長老は死んだことになっていて、死後の強まる念ということで描かれているし。
ちょっと無理はあるかな。
流星街の長老について詳しくまとめた記事はまた別の機会に。
旅団を殺して回ることにしたのになぜマチは生かしたのか
ヒソカは、マチの「今後はやる相手と場所には気をつける事だね」というセリフでクロロが他のメンバーと共闘していると悟り、旅団への復讐を始めます。
ヒソカ的には、クロロともう一度ガチンコでやって殺したいという思いがあるだろうから、団長の側近の手駒を削っていくという目的もあるんだろうけど。
ただ、ジャンプで初めてこのシーンを読んだ時、「なぜその場にいたマチは殺さないの?」って思ったのよね。
個人的に付き合いがあるから?
それともマチはヒソカの味方をしてるから?
冨樫先生自身は、「ヒソカはマチを殺したがっていたが自分が止めた」と言っているの。
つまり、ヒソカ的にはぶっ殺してOKだったんだけど、ハンターハンターの作品としての面白みを出すためにマチは生かされたというわけね。
生かしておいた方が後々面白くなりそう、と冨樫先生は言っているし、幻影旅団への戦線布告のメッセンジャーとしての役割をマチに与えたんだね。
シャルナークとコルトピを殺害後の「あと10人」というセリフ
クロロが旅団と共闘してたんじゃないかと勘付いたヒソカは、旅団メンバーへの復讐を始めるの。
その最初の標的となったのは共闘が疑われる「シャルナーク」と「コルトピ」の二人。サクッと2人を殺害した後ヒソカは、「あと10人……♪」と呟きます。
殺害当時はカルトとイルミの幻影旅団の加入がわかっていなかったので、あと10人というのが誰を指しているのか謎に包まれていましたが、ハンターハンター36巻で「おそらく」答えがでました。
クロロ含めあと10人はこのメンバー。
ただ、「暗黒大陸へ向かう船に乗っているイルミは実は変装したヒソカ」っていう考察もあるの。

奇しくも、旅団への復讐という目的がクラピカと重複したの。今後は、クラピカとヒソカの共闘なんかもあるかもしれないね。

しかしマチはボロボロのヒソカに簡単に拘束されるし、シャルナークとコルトピは瞬殺されるし、気を抜きすぎじゃない?

コルトピはうんこ中なんで無理っす。
まとめ
今回の記事では、ヒソカ対クロロ戦に残る謎についてまとめたわ。
冨樫先生自身は、幻影旅団について「全員死ぬ」と言っているけど、ヒソカの手により壊滅するのか、クラピカの手により壊滅するのか更に謎が深まる結果になったね。
今後もキャラセツ編集部ではハンターハンターに散りばめられた少ないヒントからストーリーを予想していくから、再開が待ち遠しいファンの方は是非一緒に考察を深めていこうね。
早く連載再開して!!