やぁ、また会ったね。春川です。
今回は、HUNTER×HUNTERに登場する盗賊集団「幻影旅団」のメンバー、ノブナガ=ハザマ(以降、ノブナガ)について解説していくね。
幻影旅団と言えば、クラピカの故郷・クルタ族の集落を襲い、皆殺しの上で「緋の眼」を奪った残虐な盗賊達だ。
クラピカの出身部族であるクルタ族は、激しい感情に突き動かされた時、普段は茶色に近い色の瞳が燃えるような緋色になる。緋の眼はコレクターの間では高値で取引される。
その幻影旅団の中でも、戦闘要員として重要なポジションを担っているのがノブナガだ。
でも、悪名高い幻影旅団の戦闘員でありながらノブナガには仲間思いで、情に厚い一面があるんだ。
今回は、未だ謎が多いノブナガの念能力や、「タダの悪役」という言葉では片付けられないノブナガの人間性について解説していくよ。
ノブナガ=ハザマの概要
まずは、ノブナガのプロフィールを見てみようか。
- 身長:183㎝
- 体重:75㎏
- 血液型:B型
- 生年月日:1970年9月8日
- 性格:敵にはとことん容赦をしないが、認めた相手に対しては敵味方なく友好的な一面がある
- 念タイプ:強化系(?)
- 旅団NO:1
- 出身地:流星街
- 補足:幻影旅団の初期メンバー、日本刀を使う、旅団の特攻役
こんな感じかな。
幻影旅団の初期メンバーで、流星街出身であるノブナガの過去は未だ謎のままだよ。
幻影旅団の中でも武闘派のポジションだけど、現在描かれているノブナガの念能力を使った戦闘シーンは、スクワラを斬るときの1回のみ……。
それでも、幻影旅団の団長を務める、クロロ=ルシルフル曰く「ノブナガは旅団の特攻」だそう。
そこまで言われているからには、今後、ノブナガメインの戦闘シーンが描かれるんじゃないかな?
マンガでは現在、ノブナガを含む幻影旅団のメンバーは、元団員の「シャルナーク=リュウセイ」と「コルトピ」を殺したヒソカ=モロウ(以降、ヒソカ)を追っている。
ヒソカが幻影旅団にいた頃から、一触即発のシーンがあったノブナガとヒソカだから、次の巻ではもしかしたらバトルがあるかもしれないね。
この二人は性格的に見ても色々と合わなそうだね……。
ノブナガ=ハザマのプロフィール
次に、ノブナガの細かい設定をご紹介するよ。
幻影旅団の貴重な特攻役、ノブナガ
先述の通り、ノブナガは幻影旅団の中でも戦闘要員としての需要が高いんだ。
クロロはクラピカにウボォーギンを殺され、冷静さを欠くノブナガに対して、
「ノブナガ お前やウボォーは特攻だ 死ぬのも仕事の1つに含まれる」
「お前らすすんで捨て石になることを選んだんじゃなかったのか」
『HUNTER×HUNTER』12巻 14ページ
こんな言葉をかけているよ。
死ぬのが仕事の内に入るなんて、とんでもない労働環境だね。
でも、ウボォーギンが死んだヨークシンの地に留まって、クラピカに再戦を望むノブナガに対してのクロロのこの発言は「今、ノブナガを危険にさらすべきではない」という意味にもとれるね。
盗賊とは言え、基本的には「売られたケンカは買う」スタイルの幻影旅団だから、きっと今までもたくさんの戦闘を繰り広げてきたはず。
14巻時点でバチバチの戦闘員はノブナガ、フランクリン、フィンクス、フェイタンの4人ほど。
マチやクロロも戦えるのかも知れないけれど、戦闘員としてはそんなに動かないんじゃないかな。
そう考えると、いくつもの戦場を経験し、旅団結成当初からメンバーだったノブナガのポジションは結構重要なものに思えてくるね。
団長である自分の生死よりも旅団が存続していくことの方が大事、と断言しているクロロにとって、ノブナガは旅団の為に必要な戦力なんだろう。
幻影旅団の中でも情に厚い男、ノブナガ
ノブナガは幻影旅団の中でも、情に厚い一面があるんだ。
盗賊のくせに……って思うかも知れないけど、敵味方関係なく気に入った人間には好意をよせるノブナガの性格を見てると、人間的な意味でノブナガを好きになってくるよ。
そんなノブナガの人間性を語る上で欠かせないのが、幻影旅団の初期メンバーで、ノブナガと共に旅団の特攻役として数々の戦場を戦ってきたウボォーギンの死だ。
もちろん、ノブナガとウボォーギンはたくさんの人を殺してるし、色んな人に憎まれているとは思う。
でもノブナガの根底に流れる仲間(特にウボォーギン)への愛は本物だよ。
まぁ、幻影旅団の物差しは「人を殺すか殺さないか」といった道徳的な部分はあまり当てにならないからね。
とにかく、共に戦場を戦い抜いてきた仲間として、ウボォーギンを他の団員以上に信頼していたに違いない。
将来的な実力を認めたとはいえ、素性の知れないゴンとキルアに関しても幻影旅団への入団を勧めたりするのもノブナガの性格を表している。
仲間の死にはかなり執着して絶対に敵を討とうとする反面、気に入った相手には分け隔てなく屈託のない笑顔を向ける一面もあるんだね。
基本的には理論よりも感情を重視するタイプの人情味がある人間だね。
結構なトラブルメーカー、ノブナガ
理論よりも感情を優先するタイプのノブナガは、旅団の中でもめ事を起こすことも少なくないよ。
ってか、力があって血の気が多い感情タイプってマジで厄介だなーってノブナガを見てると思うね。
この手の人間に刃物を持たせてはいけない(確信)。
まぁ仲間の為にアツくなれるのがノブナガの良いところではあるんだけど、ウボォーギンが死んだ「ヨークシン編」でノブナガが起こした仲間割れをざっと確認してみたんだけど……。
- 尾行探索中にマチと小競り合い
- ゴンを拷問しようとしたフェイタンにキレる
- ヨークシンから出ようとしたクロロに突っかかる
- ヒソカの念能力者としての実力をめぐってフランクリンに斬りかかる
- はっきり情報を出さないヒソカに斬りかかる
- フィンクスに斬りかかる
もはや敵かってレベルで組織を乱しにかかってるね(笑)。
もちろん他の旅団員も、我が強い意見を出してきてるから仕方ないと言えば仕方ない。
でも、明らかにノブナガは他の旅団員とのもめ事が多すぎるね!
良くも悪くも感情が吹っ切れてる感じがするよ。
ノブナガ=ハザマの念能力者としての実力は?
幻影旅団の特攻役を務めるノブナガの念能力者としての実力を見てみよう。
バトルシーンが多くないノブナガだけど、数少ない戦闘では相手に何もされることなく圧勝しているよ。
ってか、HUNTER×HUNTERのキャラでまともに念能力バトルをしている念能力者自体が多くはないんだけど……。
まぁ、少ない戦闘シーンや、他のキャラクターの言動からノブナガの念能力者としての実力を探ってみよう。
ノブナガの念能力は強化系?
ノブナガの武器は日本刀。
そして、恐らく強化系の能力者だと思われるよ。
ノブナガが強化系の念能力者だと予想される根拠としては「ファンブックに載っていたから」って言うのが一番でかいね。
他にもキルアを廃墟で追い込んだときに、外から一瞬にして4回の窓際まであがってきている点なんかも強化系の臭いがしてくる。
でも、その割には、
「強化系バカは話しが通じない」
って言う意味合いの発言をノブナガ自身がしているんだ。
自分が強化系だとしたら、この発言はちょっと不自然な感じがするね。
富樫先生のことだから、自分で書いた内容を忘れてるって可能性もあるとは思うけど……(笑)。
タイマン専門の念能力
同じ旅団員のフランクリン=ボルドー(以降、フランクリン)はノブナガの念能力に関して、こんな発言をしているよ。
「逆にノブナガの能力はタイマン専門ってゆうか限定条件付きみてーなところがあるからな」
『HUNTER×HUNTER』10巻 186ページ
これってかなりのヒントだよね。
そして、今までのノブナガの言動を見ているとフランクリンが発言している「限定条件(制約と誓約)」の内容も予想できそう。
恐らく、ノブナガの念能力の制約(誓約)は、
「相手に攻撃意思を宣言すること」
だと思われるよ。
実際にノブナガが念能力を使った(使いかけた)時のノブナガに注目すると、
「先に言っとくが オレの間合いに入ったら切るぜ」
『HUNTER×HUNTER』10巻 184ページ
「少しでも動いたら 切るぜ」
『HUNTER×HUNTER』12巻 121ページ
みたいな宣言がかなり目立つ。
この辺りからノブナガは「相手に何らかの制限をかけ、それを破られたら高速で居合いを仕掛ける」念能力なんじゃないか、という考察ができるね。
そして、フランクリンの「ノブナガの念能力はタイマン専門」という発言から、ノブナガの念能力が及ぶ人数は1人に限定されるんじゃないかな?
1対1のバトルにはめっぽう強いけど、大人数で向かってこられた場合は結構苦戦を強いられそうな制約だね。
全ては考察に過ぎないけれど、今回考察したノブナガの念能力が当たっていたとすれば、敵の人数に関わらず圧倒的なパワーを出すことが出来る、ウボォーギンとの相性が良かったことにも納得がいくね。
ノブナガの円は4メートル(つーかこれが限界)
円っていうのは、オーラを自分の周りの空間に伸ばす高等技術のことだよ。
自分の周りにオーラを広げることで、範囲の中に入ったものの形や動きを察知することが出来る。細かなオーラのコントロールが必要。
ちなみに円の範囲はキルア=ゾルディックで57cm(もっとも敏感に察知できるのがこれくらいらしい)、キルアの祖父であるゼノ=ゾルディックは300mも伸ばせるらしい。達人だね。
ガッツリ円を使っている描写はあまりないけど、上位の念能力者であれば、かなり広い範囲まで広げることが出来るんだ。
その点ノブナガの4mという範囲は、念能力者の中でも広い方ではない。
ただし、ノブナガの念能力(高速の居合い切り)を考えると、円で相手の動きを察知する範囲はそこまでいらない気もするね。
「4mが限界」と言う発言は裏を返せば、4m以内の間合いであれば確実に相手を仕留められるって言う自信の表れかもしれないね。
実際、ノブナガが念能力を発揮したときは次のコマでは相手を殺しているよ。
4mという範囲は日本刀を持ったノブナガにとってベストな間合いなんだね。
ノブナガ=ハザマとキルア、ゴンの関係
ノブナガの人間性が良く表れているのが、捕らえたゴンとキルアとのやりとりだね。
このシーンを見ていると、仲間意識が強く、良くも悪くも感情的なノブナガの性格がよく分かるよ。
ウボォーギンを殺したクラピカに繋がる人物として、捉えられたゴンとキルアだけど、彼らの目から見たノブナガもただの悪人ではなかったみたいなんだ。
ここからは、感覚の鋭いゴンとキルアから見たノブナガの印象とノブナガから見たゴンとキルアの印象を見てみようか。
ゴンとキルアからみた、ノブナガ
幻影旅団に捉えられたゴンとキルアは、ウボォーギンの死に憤るノブナガの怒りをモロに目の当たりにするよ。
最初は冷静だったノブナガだけど、ウボォーギンとの思い出がどんどんあふれて……
この表情。
状況的にも絶対絶命のゴンとキルアにとって、格上の念能力者にこれだけの殺意を向けられたら怖かっただろうね。
でも、ゴンの感性は少し違っていて、
「仲間のために泣けるんだね 血も涙もない連中だと思ってた」
『HUNTER×HUNTER』10巻 158ページ
こんな言葉をノブナガにぶつけているよ。
善悪をあまり深く考えないゴンからして旅団員は「クラピカの故郷を荒らした冷酷な鬼」みたいな印象だったんだろうね。
しかし、実際に対峙してみると少なくともノブナガは違ったんだ。
仲間のために涙を流したりもする、れっきとした人間だったんだね。
相手の実力を測ることが得意なキルアは、ノブナガを一発殴りたかったと後悔するゴンに対して、
「ゼッタイムリだって! 返り討ちにあってあの世行き」
『HUNTER×HUNTER』11巻 19ページ
って断言しているよ。
当然と言えば当然だけど、念能力者として修羅場をくぐり抜けてきたノブナガの戦闘力は並ではないだろうね。
ノブナガから見た、ゴンとキルア
ノブナガは、ゴンとキルアに幻影旅団への入団を勧めるよ。
ノブナガはゴンと腕相撲をしている時に、激おこ状態になったゴンに手の甲を机に叩きつけられる。
ノブナガ本人の口から、ゴンの実力に関しての評価は特にないけど、ゴンの念能力者としての実力や、キレたときの伸びしろに惚れたんじゃないかな。

キレるとガラッとキャラが変わるゴンも好きだわ。

蒲田がどう思ってるかはどうでも良いけど、念能力って結構、感情に左右されるとこあるからね。
ノブナガの好みはウボォーギンのような「ガチンコで単細胞系」。
旅団のメンバーであるフランクリンとシズク曰く、
「似てる?ウボォーとあの子(ゴン)が?」
「あぁ感情丸出しのとことか、怒ると後先全く考えなくなるとことかな」
『HUNTER×HUNTER』10巻 185ページ
だそうで。

フランクリンは、解説してるかのようにヒントをくれるね!
同じ強化系って事もあるのかも知れないけど、ノブナガがウボォーギンとゴンに近いものを感じたのは間違いないだろうね。
ノブナガ=ハザマの名言

ボウズ、旅団(クモ)に入れよ
ゴンに旅団への入団を勧めるシーンだね。
ゴンが旅団に入るとはもちろん思わなかったけど、気に入った人間には分け隔てなく接するノブナガの人間性がよく出てる一言だ。

待て、そこから一歩でも進んだら切るぜ
これは旅団員のフィンクスと揉めたときの言葉だね。
仲間同士であろうと、自分が気に入らなかったら全力で切るスタイルのノブナガは実際かなりのトラブルメーカーかもね(笑)。
そのうち、トイレにどっちが先に入るかレベルでも抜刀しそう。

ありゃ完全にオレらをおちょくってんだろ……
ヒソカを捜索中、自分たちに気付かれず案内人を殺した人物に向けての発言だよ。
文字で見るとあんまり伝わらないけど、実際相当キレた表情してるからね……。
正直言って、今までに見たことのない作画だよ(笑)。

顔変わってるやんけ……。

完全に松本〇志だな。

あいつが戦って負けるわけがねェ。汚ねぇ罠にかけられたに決まってる!!
これはこの記事内でも何度か取り上げている、死んだウボォーギンを思い出しての一言。
ウボォーギンへの信頼や失った悲しみ。ウボォーギン愛にあふれた言葉だね。
ノブナガを始め旅団のメンバーは、各々の感情や意思が明確なところには好感が持てるよね。
まとめ
さて、今回は幻影旅団の特攻役「ノブナガ=ハザマ」についてまとめてみたよ。
ノブナガの今までの言動を見る限り、恐らくノブナガの念能力は「相手の行動を制限する宣誓をし、それを破った相手に高速の居合い切りを仕掛ける」念能力だと思われるよ。
ただし、念能力を発揮できる相手は1人に限られるのも、フランクリンの発言から読み取れるね。
悪名高い幻影旅団の特攻でありながら、死んだ仲間を思い涙する一面もあるよ。
そしてノブナガは旅団NO.1を背負う「旅団のキーマン」でもあるんだ。
迫るヒソカとの決戦ではガチで戦うノブナガを見てみたいね。