操作、具現化、放出系まで! 多様な念能力を操るシュート=マクマホンの設定を考察を交えてまとめてみた!

やあ諸君、いかがお過ごしだろうか。

私だ。荻だ。

諸君は富樫義博氏による少年漫画作品『HUNTER×HUNTER』に登場する「シュート」という男を知っているだろうか。

彼は「キメラアント編」の討伐隊メンバーの一人であり、浮遊する3つの手で戦う隻腕のUMAハンターだ。

本日はそんな彼、「シュート=マクマホン」の設定や念能力を紹介していこう。

シュート=マクマホンの概要

シュートの初登場はキメラアント編のコミックス20巻で、登場時から左腕がなく、能力に使用する3つの左手を左腕の袖の中に入れて持ち運んでいる。

はじめは主人公「ゴン=フリークス」とその親友「キルア=ゾルディック」の前に、NGL行きをかけて戦う相手として登場した。

普段は冷静で理性的だが非常に慎重で臆病であり、好機に尻込みしてしまうこともある。「モラウ=マッカーナーシ」に師事しており、同じくモラウの弟子の「ナックル=バイン」とは性格の違いから衝突することもしばしば。

討伐隊では自分の殻を破り、強大な敵を相手に臆することなく立ち向かい、己の矜恃を示してみせた。

「NGLとは?」

機械文明に頼らず自給自足の生活を行っている環境保護団体。「ネオグリーンライフ自治国」という国家をもっており、裏では麻薬の密造などもしている。

キメラアントの最初の犠牲国だが、通信機器やネットなどもないため被害が外部に伝わらず、キメラアントの繁殖に一役買った。

シュート=マクマホンのプロフィール

まずはシュートのプロフィールから見ていこう。

  • 名前:シュート=マクマホン
  • 年齢:28歳
  • 血液型:AB型
  • 職業:UMAハンター
  • 念系統:操作系
  • 念能力:3つの左手の操作、暗い宿(ホテル・ラフレシア)、小物の出し入れ
  • 師匠:モラウ
  • 性格:慎重で気弱、チャンスに弱い
  • 補足:左腕がない、籠と3つの左手を袖に隠し持ち歩いている

シュートの左腕がない理由は判明しておらず、3つの左手作り物なのか、はたまた自分や誰かの手なのかも明らかになっていない。

アバター
蒲田

隻腕眉毛全剃りの強面に初登場時の強キャラ感それをぶち壊す小心者設定には驚いたわ。

名前の由来

キメラアント編にはシュート、ナックルと時を同じくして「パーム=シベリア」という女性の念能力者が登場する。また、NGLの影の支配者である「ジャイロ」という名前だけ登場した人物もいる。

パームは後に討伐隊に参加して一緒に戦うことになるキャラクターであり、ジャイロは姿こそまだ見せていないが、今後のストーリーに必ず大きく関わってくると言われている。

さて、話を戻してシュートの名前の由来だが、諸君はシュート、ナックル、パーム、ジャイロと聞いて何を連想するだろうか。

そう、野球の変化球だ。

アバター

恥ずかしながら私は知人に聞くまで気づかなかった…不覚。

富樫氏は野球好きであり、今までの作品にも野球の話があったりプロ野球の選手名がキャラの名前の元になっていたりと、野球と関わりがあるものが随所に見受けられる。

4人の名前が野球の変化球からつけられていることは間違いないだろう。

正直なぜシュートの名前が「シュート」からきているのかは分からないが、無理やり考察するとしたら、球速がありながらも手元で変化し打者を惑わす変化球シュートと、優れた実力を持ちながらもただ単純な強さという面では測れないシュートとをリンクさせているのだろうか。(※多分違う)

シュートの性格

シュートの性格は極端に慎重でさらに気弱であり、たとえどれだけ勝算の高い勝負であっても、彼は万が一を考え尻込みしてしまうことがある。

NGL行きをかけてゴンとキルアと戦うことになったときも、疲れきってまともに歩けない二人の背後をとって確実に仕留められるチャンスがありながら、どうしても攻撃に踏み切ることができなかった。

NGL行きを決める期限の最終日に、ゴンとキルアのこれまでの努力や並外れた意志の強さに感化され、

「お前たちに教えて貰った 認めるからこそ死力で戦わなければならぬ時があることを…! 」

と決心し、ゴンVSナックル、キルアVSシュートという構図で戦うことになるのだが、戦闘中も動きの鈍いキルアの心配をしたりと全く戦闘には向かない性格をしている。

「オレは人を傷つけるのは嫌いだ」と自分でも言っており、そもそも争いを好まない優しい性格であることが分かる。

しかしながら実力はしっかりと持ち合わせており、キルアを下し「キメラアント」の巣食うNGL行きをナックルと共に決める。

「キメラアントとは?」

第一級隔離指定種に認定されている非常に獰猛な生物。

女王蟻は他の生物を捕食する接食交配により、次世代蟻に捕食した生物の特徴を反映させる。気に入った餌はその種が絶滅するまで食いつくすとされており、今回そのターゲットになったのが人間であった。

アバター
結野

こんなに優しい人が、恐ろしいキメラアントと戦えるのかしら…。ちょっと心配ね。

シュートとナックルの関係性

同じくモラウに師事しているナックルとは、真逆と言って良いほどに性格が違う。

慎重で弱気なシュートに対しナックルは感情的な性格で、頭はキレるが曲がったことや誰かが犠牲になるということをとことん嫌い、明らかに不利になるような選択を感情にまかせて選んでしまう場面も多々ある。そんなときにはシュートが諌め役に回ることもしばしば。

慎重なシュートと感情的なナックル、衝突も絶えず正反対なようであるが、その実二人の思想や思考の根幹になっているのは同じく「優しさ」であり、それをお互いが理解し合っているからこそ、親友と呼べるような強固な絆を築くに至ったのだろう。

シュート=マクマホンの念能力

ここからはシュートの念能力についてお話しよう。

シュートの能力は大きく分けて3つ。

浮遊する3つの左手を操る能力(仮称) シュートの体から独立して浮遊する3つの左手を宙に浮かせて操る。
暗い宿(ホテル・ラフレシア) 一定以上のダメージを与えた標的の部位を、持ち運んでいる籠の中に閉じ込める。
物体を出し入れする右手(仮称) 右掌に描かれた平面的な物体を立体化して取り出す。

と、いったものだ。

一つずつ詳しく見ていこう。

シュートの能力①浮遊する3つの左手を操る能力(仮称)

シュートの1つ目の能力は、メインウェポンでもある浮遊する3つの左手を自在に操る、操作系のシュートらしい能力だ。

3つの左手は空中を自在に飛び回り標的に襲いかかる。単純に手数が多いのに加え、その攻撃を囮にしてのシュート本体の奇襲攻撃もあるので、攻撃を躱し続けるのは至難の業だ。

また、はじめは殴打する目的にのみに用いていたが、キメラアントの王直属護衛軍の一人「モントゥトゥユピー」との戦闘の最中、一つの左手の上に立ちシュート自身も自在に飛び回り、他の二つの左手を飛ばして攻撃するというスタイルを編み出した。

シュートの能力②暗い宿(ホテル・ラフレシア)

シュートの猛攻に被弾してしまうと発動するのがこの能力。

シュートが一定以上のダメージを標的に与えると、そのダメージを受けた部位がシュートの持つ籠に閉じ込められてしまうという能力だ。敵の全身に相応のダメージを与えれば全身を閉じ込めることもできる。

しかし、閉じ込める過程でシュートが気を失えば能力は解除されてしまう。

シュートは傷つけても構わない相手にのみ能力を使おうと考え、自身が苦手とする「相手を傷つけること」をあえて発動条件とした。

アバター
春川

え、シュート操作系じゃないの?

ゴリゴリ具現化系の能力じゃん

アバター
蒲田

物質移動(テレポート)の能力だとしても、それは放出系よね…?

そうなのだ。

シュートの念系統についてはかなり白熱した議論がなされている。

それについての私の考察は後述させていただくので、是非読んでみてくれ。

シュートの能力③物体を出し入れする右手(仮称)

右掌に物体を乗せると掌に吸い込まれるようにして平面化し、またそれを立体化して取り出すことができる能力。

作中では、ハンター協会会長のネテロから言い渡された「割符を一ヶ月間手放すな」というNGL行きの条件により所有していた割符や、携帯電話を右掌から出し入れしていた。

シュートの念系統

さて、お待ちかねのシュートの念系統についてだが、実は公式ガイドブックにて操作系であることが明かされている。

にも関わらず、「暗い宿」物体を出し入れする能力などから、やれ具現化系だ、やれ放出系だという論争が絶えない。

そこで私の考察だが、まず公式が言っていることだし、シュートは操作系の能力者であるというところからロジックを組み上げていく。

その上で件の「暗い宿」や物体を出し入れする能力だが、これはまぁ他の能力者と比べてみると、具現化系の能力とみて間違いないだろう。

しかし、3つの左手を操作する能力に比べて他二つの能力には制限がある。

まず「暗い宿」に関してだが、

他の具現化系能力者が、何かで包んだり吸い込んだりすることで自らが作り出した念空間に標的を引き込むのに対しシュートは、

  • 一定以上のダメージを与えなけばならない。
  • ダメージを与えた部位のみしか捕らえておくことができない
  • 閉じ込める過程でシュートが気を失えば能力が解除されてしまう。

といった条件付きである。

おそらくは具現化系に、比較的操作系と相性の良い放出系の能力(テレポート)を組み合わせた能力であり、ここまで条件をつければ操作系の能力者でもこの程度の能力は使えるのではないだろうか。

次に物体を出し入れする能力だが、今のところただ便利であるというだけの能力でしかない。「暗い宿」を応用しての便利能力、というわけではなく、「暗い宿」を習得する過程で行っていた修行から生まれたものではないだろうか。出し入れできる物は割符や携帯電話といった小物に限定される、というような条件があると推測する。

以上がシュートの念系統に関する私の考察だ。

ご納得いただけただろうか。

シュート=マクマホンの活躍

ここからはキメラアント討伐隊としてのシュートの活躍をご紹介しよう。

NGLでの働き

NGLに潜入したシュートとナックルは、ゴンがハンターを目指すきっかけとなった人物「カイト」の救出をゴンに託されていたが、遭遇したカイトはキメラアントにより操られており自我がない状態だった。

シュートはナックルと共に戦い「暗い宿」で保護する。

やむを得なかったとはいえカイトに相応の深手を負わせてしまったことに心を痛め、ゴンに謝罪した。

アバター
蒲田

なんて悲しい戦いなの…。キメラアント…アタシが駆逐してやるわこの虫けらめ!!(殺虫剤ブシュー!!)

アバター
蒲田

カイトについて詳しく知りたい方は、アタシが書いたこちらの記事↓を読んでちょーだいね♡

シュートVSユピー

キメラアント討伐隊はネテロの指揮で王直属護衛軍の三匹を王から引き離すこととなり、ナックルとシュートはユピーを担当することになった。

王のいる宮殿内部に討伐隊が侵入した直後、その場所にいるはずのないユピーと対面することとなり、さらにそこに無数の光の矢が屋根を突き破り降り注いできた。想定外の事態の重なりに全員の思考は一瞬フリーズしてしまう。

…かに思われたが、シュートはユピーに向かっていくゴンを視認する。

キメラアントでありながら人間であったときの記憶がもどり、討伐隊として一緒に宮殿に侵入した「メレオロン」の能力「神の共犯者」で完全なステルス状態となっているナックルが光の矢に貫かれ、誰にも認識されずに死んでいたら…という最悪の可能性に気づいたシュートは、本来ならば自分の役割であるのに、即座に代わりにユピーに立ち向かおうとしたゴンに強烈に感動し、生きてゴンに感謝しようと心に誓った。

できるならば世界中の人々に叫びたい!! あれがゴンだ!!

オレより一回り以上年下の…オレの恩人だ!!

オレより一回り以上弱かったお前が オレの檻を壊してくれた!!

生きてお前に言う!! ありがとうと

アバター
結野

あの優しくて気弱なシュートが…!!

「神の共犯者とは?」

メレオロンの念能力で、呼吸を止めている間は自分と自分が手で触れている者が誰からも存在を気づかれなくなる能力。

シュートの本領発揮

ゴンに感激し己を奮い立たせたシュートは、ユピーの前に立ちはだかる。

しかしその圧倒的な力の差で、シュートの右足は破壊されてしまう。シュートは無意識の内に残った足で浮遊する左手の上に立っており、過去に試したことすらなかったにも関わらず、これこそが自分の奥義であると確信した。

そして、明確な理由はなかったが、右目を布で覆い、追い込まれるほど力が漲ってくるのを死闘の中で楽しんでいた。

アバター
春川

え、ちょっとサイコ入ってない?

アバター

まぁ大人しいやつほど爆発すると何をしでかすか分からん、みたいなものは感じるな。

その中でヒットした攻撃により「暗い宿」で閉じ込められたのはユピーの複眼の一つだけ。

※複眼状態のユピー

しかし、体の一部が機能しなくなるという得体の知れぬ攻撃に対し、ユピーが警戒を強めたおかげで大きく時間を稼ぐことに成功する。

死闘の果てに

獅子奮迅の活躍でユピーを足止めしていたシュートだったが、遂に限界を迎えてしまう。

ナックルはシュートの命を救うために本来の使命を捨てて姿を表し、ユピーを挑発しつつ逃げ回る。

その間シュートは、意識を失い「暗い宿」が解除されてしまうのを防ぐために、血みどろになりながらも、朦朧とする意識のなか床を這いずり回って意識を保ち続けていた。

彼が能力で閉じ込められたのは結局ユピーの複眼の一つだけだったが、それが作戦の成功率を、ひいては仲間の生存率をほんの少しでも上げられるかもしれないと信じての行動であった。

しかし、その場に戻ってきたユピーは彼を一瞥し、とどめを刺すことなく素通りした。

王の護衛が最優先のユピーにとって、瀕死のシュートなど眼中になかったのだ。

己の全てを賭して、命を削りながら全身全霊で戦った自分の前を素通りされたことに、シュートは嘗てないほどの屈辱を感じた。そして、

「頼む…ッナックル!! 畜生ッ!! あの野郎…オレを…オレを…ゴミみたいに見やがった あの糞野郎にオレの分も…ッッ!!! 」

と、もうまともに動くことすら敵わぬ自分の分の一撃を、ナックルに託すのであった。

アバター
春川

シュートよ、どうか安らかに…。(合掌)

※このあとシュートは病院に搬送され、無事に生きております。

メレオロンと組むべきはシュートだった!?

身も蓋もない話ではあるが、そもそもメレオロンとシュートとで組んで、浮遊する左手で距離をとりながら徐々にユピーを無力化した方が良かったのではないかという意見がある。

私もこの意見を目にした時になるほどと思ったが、そもそもシュートの浮遊する左手は「神の共犯者」の対象になり得ないなどのやりたくてもできない理由や、単にユピーが想定を遥かに超える強さだった、などということも考えられる。

シュートの場合は相応のダメージを与えなければならないため必然的に危険度は増すわけで、私の中ではこの説は無しである。

シュート=マクマホンの評判

アバター

ナックルとセットで好かれることが多いようだな。たしかに二人はとても良いコンビだ。…しかしナックルじゃない方はひどいな笑

まとめ

いかがだっただろうか。

今回は気弱だが芯の強い男、「シュート=マクマホン」についてお話しさせていただいた。

この記事では主に人間側からの視点でキメラアント編を見てきたわけだが、キメラアント側も完全な悪というわけではない

キメラアントたちにも様々なドラマがあり、胸を打たれるシーンは多々存在する。

そのへんについても今後記事にしていきたいと思っているので、是非読んでいただければ幸いだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする